私が歌手になるまで

子供の頃からとにかく歌手になりたくて、歌は私の情熱でした。一日中歌い続け、学校の合唱団に参加し、真っ先に音楽学校へと向かいました。しかし残念ながら、両親は私が芸術の道に進むことに強く反対していました。古風な両親は、音楽では安心して生活できるような安定した収入が望めるとは思っていなかったのです。

10代の頃は、どの学校に入学するかで両親とよく喧嘩をしました。両親は私をエンジニアにしたいと考えていましたが、私は音楽学校に行って音楽の道に進みたいと思っていました。15歳の時には両親に内緒でバンドに参加して、何時間も練習していました。小さなライブにいくつか出演しましたが、特に大きな成功にはつながりませんでした。進路を決める時期になると、両親の希望に反して音楽学校に行くことを決めました。両親はそんな私の決断を支援してはくれず、数年間は会話もしない状態が続きましたが、その後状況が一変しました。幸せそうな私を見た両親が、音楽こそが私の真の情熱であり、正しい道を歩んでいるのかもしれないと考えるようになったのです。

 

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音楽学校の2年目に、数人の友人と新たにバンドを作ることにしました。私はボーカル担当でしたが、全ては順風満帆でした!昼間は学校に行って試験を受け、夜は曲を作って演奏しました。順調なバンドの活動は10年間ほど続き、メンバー全員が心から楽しんでいました。

残念ながらその後は別々の道を歩むことになりましたが、今でもその時のメンバーとの交友は続いています。また、私自信は今でも歌い続けており、音楽学校の教師として働いています。バンドで歌っていた10年間は、たくさんのことを学ぶことができ、おそらく人生の中でも最高の期間だったと思います。

バンドこそ解散しましたが、音楽を諦める必要はありません。まだまだ歌にして聞いてもらいたい詩がたくさんあるので、これからも人生を歌に捧げるつもりです。また若い世代の人たちに、こういう道を歩む選択もあることを伝えていきたいと思っています。

そして、私は自分の歩んできた道をお話しすることで、常に自分の心と夢に正直でいるべきだということを伝えたいと考えています。最初は思ったようなサポートを得られなかったとしても、人生に満足していればすべてはうまくいくものです。困難があっても決して諦めず、情熱を持って好きなことをしていれば、結果は必ずついてくるのです。