喉のケア方法

ボーカリストやボイストレーナーにとって声は楽器であり、商売道具です。ですから、健康で丈夫な喉を保てるよう、最大限の注意を払わなくてはなりません。生まれつき喉が強い人もいれば、調子を整えるために注意が必要な人もいます。今回は、いつまでも歌い続けられるように喉をケアするための方法をご紹介します。

ウォーミングアップ

歌う前にはウォーミングアップが欠かせませんが、その方法はいろいろあります。顔の筋肉を動かし、ハミングやリップロール、タングトリル(巻き舌)などを行うことでほぐれてきます。続いて実際に声を出し、発声練習をしていきます。ウォーミングアップには10分以上かけるのが理想です。飛ばしたくなりますが、ちゃんとやりましょう。

喉を酷使しない

喉を酷使しないというのは、非常に重要です。喉の調子が悪いと感じたら、なるべく声を出さないようにしましょう。日常生活では、喉にストレスやダメージを与える恐れがあるので、叫び声やささやき声などの極端な発声法はなるべく控えるようにしましょう。大勢の人の前で話したり歌ったりすることが多い人は、マイクを使用するとよいでしょう。また、ボイスセラピーやトレーニングを受けて正しい発声法を学び、喉の状態を保つのもよいでしょう。

水分補給

特に運動する時やたくさん歩く時、歌う時は、常に喉を潤しておくようにしましょう。コーヒーや紅茶、アルコールが好きな方は、たっぷり水分を摂ってバランスをとりましょう。また冬場や乾燥した時期の喉の荒れを解消するために、加湿器を購入するのも良いでしょう(喉を守る以外のメリットもあります)。

健康的な食事

辛いものが好きな方に朗報です。辛いものは喉によくありません。なぜなら辛いものを食べると胃酸が喉に流れ込み、声帯にダメージを与える可能性があるからです。胃酸の逆流が多い方は、食生活について医師に相談し、胃酸を抑える薬の服用を検討しましょう。また、喉や声帯の粘膜を正常に保つビタミンを豊富に含む、野菜や果物、全粒粉の食品をたくさん摂るようにしましょう。

害となるものを控える

ご存知のように、タバコの煙は健康にも喉にも悪影響を及ぼします。声帯を刺激するだけでなく、がんの原因にもなり、声にも悪影響を及ぼします。タバコをやめたくない方は電子タバコに切り替えると、従来のタバコよりも害が少ないかもしれません。

マウスウォッシュを避ける

口臭が気になる方は、アルコールや喉を刺激する化学物質を含むマウスウォッシュの使用を控えましょう。基本的にマウスウォッシュは口臭には効きません。口臭の原因は歯茎や扁桃腺、鼻や副鼻腔、肺、あるいは胃酸にあります。

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